名探偵コナンゼミ・通信教材の作文のカリキュラムは、6年間を通してステップアップしていく流れになっています。
どのようなレベルで、どのような問題に取り組むことで、記述力や作文力を上げていくようになっているのでしょうか。
学年ごとに、どのようなステップになっているのか?
6年分の体験版をもとに、作文練習のステップアップの流れを追ってみました!
名探偵コナンゼミの6年間の作文練習の流れについて
小学校1年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
1年生の作文練習は、人物の動きや表情から気持ちを読み取る練習があります。
マンガのように書かれたイラストの吹き出しに、読み取った気持ちなどを言葉で表現して書き入れます。
一年生の作文は、「楽しかった。」「悲しかった。」など、気持ちを表す表現が乏しい時期です。
例解学習類語辞典(似たことば・仲間のことば)などを活用し、親子でもっとぴったりな「ことば」を探しながら、少しずつ感情表現豊かにしていくと、将来的に、作文や感想文などの表現に大きな違いが出てきます。
また、セリフを考えるには、その人物のキャラクターを設定すると、若者言葉や男女の言葉遣いの違い、流行りの言葉、丁寧な人柄、乱暴な人、格好よく! 可愛く! 幼稚な言葉使いの人、赤ちゃん言葉にしてみよう! など、同じ場面で、同じことを言うにも、様々な表現の仕方があります。
「~です。」「~ます。」調にしたり、「~じゃん!」のようになタメ口にしたり、敬語を使ったり、その光景を考えて決めるだけでも、思考力・表現力・ひらめき力は、育っていきます。
そのほかにも、小学校1年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | セリフを考える |
5月 | 心の中の言葉を考えて書く |
6月 | 絵を見て、文を作る |
7月 | 絵を見て、説明をする |
8月 | 絵日記を書く |
9月 | 絵を見て擬音語を書く |
10月 | 理由を書く |
11月 | 「でも」を使って、物語を書く |
12月 | 理由を考えて書く |
1月 | 例を書く |
2月 | 気持ちを想像して書く |
3月 | 出来事を振り返って、作文を書く |
小学校2年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
2年生の作文練習は、題材となるものを探したり、修飾語をつける練習などをはじめ、1年生の時よりも、少しステップアップした作文練習になります。
例えば、体験版では、次のような練習ができます。
問題は、「遊園地の絵の中にあるものを探して書く」というものですが、絵日記、作文、感想文をはじめ、文を書く時は「見てきたこと(体験)」「読んだこと」の中から、書きたいことを探して文章にしますよね。
遊園地の絵は、まさに、「見てきたこと(体験)」「読んだこと」と思ってみて下さい。作文などを書く時には、様々なことに目を向け、書きだした後に、チョイスすることが多くなるので、その練習と思うと納得できるかと思います。
ここでは、書きだす練習だけで、作文には、発展しません。
こちらの問題は、「どのような子がいるか?」を書きだす練習ですね。
このような練習は、修飾語を付けた名詞を使う表現の練習になります。
文章の中で、修飾語を上手に使えるようになると、作文の幼稚さが感じられなくなってきます。
この問題以外にも、日常会話の中で、修飾語を付けた表現で会話をする練習を親子で取り組めば、お子様の表現力が、どんどん豊かになりますよ!
そのほかにも、小学校2年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | 絵の中に見えるものを書く。絵を見て、何をしているかを書く。 |
5月 | 絵を見て思いつく言葉を書く。 |
6月 | 様子を分かるように書く。会話を考えて書く。 |
7月 | 絵を見て、詳しい文を作る。動物かるた作り。 |
8月 | なぞなぞ作り。読書感想文を書こう。 |
9月 | 重ね言葉使った質問文。何を聞いたか、想像して書く。 |
10月 | リレー作文。絵を見て、心の中で思ったことを書く。 |
11月 | つなぎ言葉を使った文作り。 |
12月 | 理由を考えて書く。同じところ、違う所を書く。 |
1月 | 絵を見て、思っていることを書く。「おいしかった」作文。 |
2月 | 日記を完成させる。登場人物になりきって書く。 |
3月 | 「2年生を振り返って」作文。ものまね詩人。 |
小学校3年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
3年生からは、テキストが白黒印刷になります。
作文練習は、だんだんと身に付いてきた表現を使って、たくさん文を書く!
という課題が多くなってきます。
例えば、体験版で、見てみると、次のようになります。
恐竜の表情から心情を読み取って、想像力とひらめき力を鍛えていきます。
本(文字)から心情を読み取るのは、幼少期はなかなかできませんが、絵の場合は、表情から心情が読み取りやすくなりますね。
心情を考えられるようになれば、文字(本=物語)からも心情を理解しやすくなります。
小学校3年生なので、主語・述語や、修飾語などをいっぱい使って、表現力豊かな1文の練習になりますね!
小学校1年生のところでも書きましたが、セリフは、その場面の状況と登場人物の人柄なども考えて書くと、様々な表現ができます。
この吹き出しには、「心情」をテーマにしたセリフを入れるようにすると、表現力だけでなく、物語文の読解力を養う練習にもなります。
そのほかにも、小学校3年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | 絵を見て、想像して書く。2つの言葉を比べて、短文作り。 |
5月 | 連想ゲーム。お話し作り。 |
6月 | 音を表す言葉。集めた音で作文。 |
7月 | 理由を考えて書く。調べたことを書く。 |
8月 | 話しのあらすじをまとめる。読書感想文を書こう。 |
9月 | 例えを使った短文作り。動物についての作文。 |
10月 | 将来の夢作文。「困ったこと」作文。 |
11月 | 「五七五」の言葉を使って、カード作り。挑戦したことを書く。 |
12月 | 地図を見て、道順を説明する。 |
1月 | 想像して書く。変身作文。 |
2月 | 場面の状況を考えて書く。詩を書いてみよう。 |
3月 | 「3年生を振り返って」作文 |
小学校4年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
4年生の作文練習は、相手の気持を考えることができる想像力を養うようになります。
読書感想文を書く時、主人公の気持や状況になった時、「自分なら、どうしたか?」「自分なら、どう考えて行動したか?」など、
上手に表現できるようになるための練習ですね。
また、このような物語に出てくる登場人物の心情や、心情の変化に注目するようになると、国語の物語文の長文読解力テストも、自分の力で、答えを探しやすくなります。
この4年生の体験版では、次のような練習があります。
ここでは、相手の気持が「犬」という設定で、想像力を膨らまします。
そして、「もし、自分が犬だったら・・・」という仮想の世界を想像したり、犬の気持を考える機会を持ちます。
冒険ものの本の感想文を書く時に、このような練習は役に立つでしょうし、日常、動物を虐待してはかわいそう!という気持も芽生えるかもしれませんね。
上手く想像できない時には、親が問いかけながら、想像させてみるのもいいかもしれません。
こちらは、「もし、自分が無人島に漂着したら・・・」という設定で、想像を膨らませますが、先ほどの「犬のテーマ」と同じように、読書感想文で主人公が苦労する物語で、
「自分なら、どうするか?」というような文章を書きたい時の練習になりますね。
※ちなみに、赤文字は、答えの例なので、それを見ながら、親もどんどん発想を広げていけるように、声掛けをされるといいと思います。
自己表現の練習です。自分の気持を表現するのは、なかなか難しいものです。
「好きな食べ物」など、簡単なテーマで、自分の気持を、様々な表現で伝えられるようにする第一歩です。
ここで上手く表現できるチカラが身に付けば、自己紹介で困ることも無くなるかもしれませんね。
そのほかにも、小学校4年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | 自己紹介のスピーチ原稿。 |
5月 | 考えたことを書く。4コマ漫画を完成させる。 |
6月 | 目標を書く。「○○な日曜日」作文など。 |
7月 | 言葉遊びの詩を書く。なぞかけ、など。 |
8月 | 感想文。「夏休みの思い出」作文など。 |
9月 | 三題ばなし。「○○を好きになったわけ」作文など。 |
10月 | 図鑑の内容を紹介する。挑戦したことを書く。 |
11月 | 詩を書く。「ありがとう」作文。 |
12月 | 調べたことを書く。今年を漢字1字で表すと。 |
1月 | かるた作り。「冬休みのできごと」作文。 |
2月 | 物語を書く。 |
3月 | 「4年生を振り返って」作文。 |
小学校5年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
5年生の作文練習は、今まで培ってきた作文力・国語力などを発揮できるような作文課題がどんどん出題されるようになってきます。
テーマ別や、様々な作文に対応できるように練習しますが、小学校1年生から継続してやっていれば、そろそろパターンが見えてきている頃かもしれません。
体験版では、次のような作文課題が出されています。
自分の気持を伝えるランキング文の作成は、小学4年生にもありました。
自己表現の練習は、とても大事なので、テーマを変えてたくさん取り組みたいものですね。
※赤文字は、答えではなく、例文となります。
自分自身の気持というよりは、今度は、自分の興味・関心のあるものや、自分の考えを上手に伝える練習になります。
社会で起きている出来事や、流行など、自分の意見や考えを、人前で発表することは、大変難しいことですが、ここでは、家族の前でしか発表されないので、
お子様が選んだベスト3から、親子で話しを広げて、社会や世界で起きている事象などにも日頃から話しあうようになれば、この手の作文は、自信を持って書けるようになります。
そのほかにも、小学校5年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | 五・七・五遊び。「ある日の出来事」日記など。 |
5月 | ランキングを作る。「おもしろい人ナンバーワン」作文など。 |
6月 | 今日は、何の日? 「○○記念日」作文など。 |
7月 | 場面を考えて書く。「かわいいもの」作文など。 |
8月 | 調べたことを書く。「伝記」の感想文など。 |
9月 | アイデアを説明する。「観察したこと」作文など。 |
10月 | メモを取る。「なりきって書きました」作文など。 |
11月 | 資料を読んで考える。「ことば間違い」作文など。 |
12月 | 今年を表す漢字は? 「苦手なもの」作文など。 |
1月 | 「正月の思い出」作文など。あなたは、どっち派? など。 |
2月 | お気に入りの理由を書く。など。 |
3月 | 「5年生を振り返って」作文など。 |
小学校6年生・作文練習のカリキュラムのポイントとは?
6年生の作文練習は、いよいよ小学校最後の学年ですね。
ここまでに、作文以外の練習により、国語で読解力や語彙力、ナゾトレや思考力問題で、ひらめき力なども十分鍛えられているはず・・・。
中には、中学受験を控えているお子様もいらっしゃるかもしれません。
6年生では、覚えておきたい「ことわざ」や、報告書の作成など、少しテーマ自体の難易度も上がります。
体験版では、次のような課題がありました。
「ことわざ日記」ということで、知っていることわざなら、意外と早く書き上げられるかもしれません。
知らないことわざなら、自分で意味を調べて、そのことわざにちなんだ日記を書かなければいけません。
※赤文字は、答えではなく、例文となります。
そのほかにも、小学校6年生には、以下のような年間カリキュラムが用意されています。
4月 | 会話を考えて書く。「町を紹介します」作文など。 |
5月 | ことわざを考えて書く。「ことわざ」作文など。 |
6月 | 川柳を作る。「私の大切な道具」作文など。 |
7月 | 報告文「調べてみたら、こうででした。」作文など。 |
8月 | ノンフィクション作品の感想文など。 |
9月 | 4コマ漫画を完成させよう。「笑いました」作文など。 |
10月 | 季節を感じる文を書く。「気になるクセ」作文など。 |
11月 | 様子が分かる文を書く。「方言」作文など。 |
12月 | 今年を表す漢字は? 「好きなスポーツ」作文など。 |
1月 | おすすめの本を紹介する。「すごい人、偉い人」作文など。 |
2月 | 「昭和の時代」作文など。 |
3月 | 手紙文の書き方。 |
名探偵コナンゼミ・作文編 <最後に>
いかがでしたか?
作文が苦手なお子様でも、6年間を通じて取り組めば、国語力・ひらめき力・思考力のほかにも、誰でも自信を持って作文を書けるようになれそうなカリキュラムになっていますね。
もし、途中の学年からだとしても、テキストをやるだけでなく、沢山の本を読んで、調べものをしながら、語彙力を増やし、そして、家族の会話を大事にしていけば、
十分、取り返せることだと思います。
この名探偵コナンゼミ・作文課題は、テキストで学んだことを、学校の宿題や、日頃の会話に活かしていくポイントがたくさんが詰まっていますので、
作文の宿題が出るたびに、1日中ためいきをついているようなお子様が試しに取組んでみるのに、ぴったりな内容だと思います。
各学年の詳細は、公式サイトでご覧いただけます。
また、当サイトでまとめた名探偵コナンゼミの作文以外の特徴を全体的にまとめた記事は、こちらでご覧いただけます。
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