2020年、プログラミング教育は、どうして小学生から始まったのか?
ご存知でしょうか。
子供時代から学ぶことで、
「何の役に立つの?」
「小学生時代から学ぶことで、全員技術者になれるの?」
「うちの子は、IT技術者になるつもりないので、不要なんじゃない?」
多くの母の声が聞こえてくる中、
疑問を解決できるように、専門家や文部科学省などの考え方を調査してみました。
プログラミング教育の必要性について
プログラミング教育が文部科学省に注目されるようになったきっかけとは?
最近、スマートスピーカーや、企業のAIによるチャットサポート、顔認証システム、お掃除ロボットなど、
身の回りにあるものの技術が急速に高まり、驚くほど進歩した家電製品などを目にすることが多くなってきたと思いませんか?
このような便利なものの土台となっているのは、プログラミング技術です。
そのため、プログラマーの需要は、年々増えていっているにも関わらず、プログラマーの供給が足りないという現実が、2016年頃から、問題となっていました。
IT人材の不足は、現状(2016年)約17万人から、2020年には約37万人、2030年には約79万人に拡大すると予測され、今後ますます深刻化すると考えられている。
このように、当時、経済産業省の調査により、今後、IT技術がますます進歩する反面、その技術を支える人材が、不足していくことを推測し、対策として、
幼少期から、もっと身近なものとして、学習させることで、IT技術への興味を持ち、IT技術の人材確保を図る狙いがあったようです。
世界と比較すると、遅れている日本のプログラミング教育
イギリスについて
イギリスでは、2014年、「Computing」を独立教科として設置し、小中学校でプログラミング教育を必修化しました。
義務教育は、5歳からなので、その年齢から、ITへの関心を高める授業が始まります。
【Computing】の3つの分野
1. CS(Computer Science):コンピュータサイエンス
プログラム、システム、コンピュータなどが動く仕組みを理解し、それら知識の活用方法を学びます。2. IT(Information Technology):情報技術
コンピュータネットワークの理解や情報技術の安全な利用方法、コンピュータやアプリ
ケーションの操作スキルなどが含まれます。3. DL(Digital Literacy):デジタルリテラシー
情報ネットワークから必要な情報を取得し、自身の考えを組み立て、表現して実社会へ
活かす方法を学びます。デジタルな手段を使いこなすことを目的とします。引用:「コエテコ by GMO」より
エストニアについて
パソコンの価格が平均月給の4〜5倍する時代、エストニアの学校にパソコンとインターネット環境を整えようと、1996年に発表されたのがこの「タイガーリープ」と呼ばれるプログラムであった。独立して数年しかたっておらず、経済が安定していない当時の状況を考えると、これは国家として大きな決断だった。
(引用:「ダイヤモンド・オンライン」より)
その後、エストニアも、プログラミング教育の取組は2012年から始まり、プログラミング教育の導入や授業内容は、各自治体や学校に委ねられているそうです。
その中で、タリンの公立学校では、8歳から、ロボット開発授業が行われていたりもします。
イスラエルISRについて
イスラエルでは、2000年に「コンピューターサイエンス教師センター」を設立。世界でいち早くプログラミング教育を義務教育過程である高校の必修科目としました。
現在、プログラミング科目を、最短でも3年間で90時間(毎週1 時間×3年間)を必修としています。より高度なコースでは日本のほぼ数学や国語の学習時間に匹敵するほどです。
その結果か、日本の四国ほどのサイズの国にも関わらず、米国NASDAQへの上場数は2位で、多くのスタートアップ企業が成功しています。
USB接続型フラッシュメモリやIP音声電話、ZIP圧縮技術、カプセル内視鏡、ファイアウォールなど、すべてイスラエルの企業から発信されました。
引用:「コエテコ by GMO」より
※そのほか、各国のプログラミング教育の状況について、「コエテコ by GMO」へ!
このように、世界は、幼少期からのプログラミング教育が、日本よりも進んでいることが分かります。
それにもかかわらず、日本でプログラミング教育を小学生から始めていこうと検討すると、
専門家や政府は、これからの20年先を考えた状況で検討する中、実際に、プログラミング教育を受ける子供たちの親は、
「私たちの小学校時代は・・・」
と、約20年前をさかのぼって、プログラミング教育の必要性に反対の意見をする人も多いと言います。
”必要”と考える人と、
”不必要!”と考える人の間には、
そのような”時代のギャップ”が、約40年もある言われているのが、このような必要性の有無を訴える背景にあるそうです。
小学校からのプログラミング教育で全員プログラマーになれるの?
それでは、小学校時代から、全員が義務教育でプログラミング授業を受けることで、プログラマーになれるような知識を身に付けていくものなのでしょうか?
これには、当然、
「NO!」
という答えになります。
小学校でのプログラミング教育は、教科化されているわけでも無く、プログラマーを養成することを目的としたものではありません。
今後、必要最低限知っておいてもらいたい仕組みの理解や、マナー、また、興味関心を引き出し、プログラミング技術を身に付けたいと考える子供を増やすきっかけとしたり、
論理的思考力・創造力・コミュニケーション能力など、子供の資質を高めていく相乗効果も狙いにあります。
具体的には、「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」(文部科学省 初等中等教育局・情報教育・外国語教育課・情報教育振興室)には、次のようにあります。
小学校で始めたプログラミング教育の狙いとは?
小学校で始めたプログラミング教育は、プログラマーを育てることではなく、
①【知識と技能】今後の生活においてコンピュータ等を活用していく上で、必要な基盤となっていくため、知識と使い方を知る!
→コンピュータはプログラミングで動いている
→コンピュータの仕組みを知る
→より主体的に活用できる
といったことが目的。
プログラミングの能力を開花、創造力を発揮
→起業する若者、特許を取得する子供も出る可能性が!
将来の社会で活躍できるきっかけとして!
コンピュータは、あらゆる活動において、活用することが求められる時代になることが推測されるため、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要。
《例》かつて、急速にパソコンが普及した時、一定の年齢層以上は、会社内で、パソコンを扱うことに苦悩した状況がありました。
<コンピュータに動作させることに即して考えると・・・>
1.コンピュータにどのような動きをさせたいのかという自らの意図を明確にする
2. コンピュータにどのような動きをどのような順序でさせればよいのかを考える
3. 一つ一つの動きに対応する命令(記号)に置き換える
4. これらの命令(記号)をどのように組み合わせれば自分が考える動作を実現できるかを考える
5. その命令(記号)の組合せをどのように改善すれば自分が考える動作により近づいていくのか
を試行錯誤しながら考えることによって、コンピュータ以外のことも、このように順序だてて論理的に物事を考えて行動し、間違っていれば、正しい答え(やり方)を模索することができるようになる。
また、著作権など、他人の権利を侵害しないようなモラルや、自分で創造していくチカラを養っていく。
というようなことがあげられるそうです。
このような授業の取り組みから、プログラミングに興味をもち、将来、プログラマーを目指したい!という子供がいれば、
高校・大学・専門学校などへ進学する際に、本格的にプログラマーに必要な知識と技能を身に付けていくことになります。
小学校のプログラミング教育だけで十分?
それなら、小学校のプログラミング教育だけで十分なのでしょうか?
今後、スマホゲームやアプリ、インターネットに興味を持つ子供は、相当数いることでしょう。
今は、誰かが作ったもので満足しているかもしれませんが、自分で、簡単に作れることを知ると、「やってみたい!」と、感じる子も多いのではないでしょうか。
小学生用のプログラミングは、”スクラッチ”やビジュアル型プログラミングで、ブロックをつなげていく操作なので、
難しいプログラミング言語を覚える必要がありません。
ロボットを思い通りに動かしてみたり、自作のゲームを作ってみたり、という作業を”楽しい!”と感じる子もいることでしょう。
習い事で「プログラミング教室」に通っていた子の例
現在、習い事として、プログラミング教室に通っていた子供たちが、結果を出し始めています。
コンテスト実績No.1の本格スクール 小学生向けプログラミング教室【テックキッズスクール】の生徒たちの実績を見てみましょう!
社会課題を解決する実用システムの開発に挑むYさんの例
2016年 第16回全国中学生創造ものづくり教育フェア:つくば科学万博記念財団理事長賞
2017年 第17回全国中学生創造ものづくり教育フェア:全国中学校産業教育教材振興協会長賞
2017年 未踏ジュニア スーパークリエータ認定
2017年 孫正義育英財団 準財団生
2017年 MakerFaireTokyo 2018 :出展 / プレゼンテーション実施
2018年 未踏ジュニア 中間報告会 招待講演
2018年 U-22 プログラミングコンテスト:経済産業商務情報政策局長賞 <テクノロジー>, サイボウズ賞, SATORIマーケティング賞
2018年 孫正義育英財団 二期生
AppleCEOが絶賛したプログラマーSさん
2017年 ファブ3Dコンテスト2017:特別賞
2017年 Unityインターハイ 小学生特別賞(小学生唯一の入賞)
2017年 全国小中学生プログラミング大会 小学校高学年部門優秀賞
2017年 U-22 プログラミングコンテスト2017:小学生部門CSAJ賞
2017年 アプリ甲子園:ファイナリスト出場
2018年 Kids Creator’s Studio一期生
2018年 Tech Kids Grand Prix 2018:自由制作部門1位、オーディエンス賞
2018年 U-22 プログラミングコンテスト2018:経済産業大臣賞
2018年 アプリ甲子園:ファイナリスト出場
2019年 AppJamming Summit 2019 日本予選:日本代表選出
2019年 AppJamming Summit 2019 香港決勝:中学生部門2位、MostCreative賞
2019年 孫正義育英財団三期生
2019年アジア15ヵ国の決勝大会で優勝したI君
2019年 AppJamming Summit 2019 日本予選:日本代表選出
2019年 AppJamming Summit 2019 香港決勝:小学生部門優勝
2019年 Tech Kids Grand Prix 2019:ファイナリスト出場
2019年 第4回全国小中学生プログラミング大会:入選
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また、実績をご紹介した小学生向けプログラミングスクール『Tech Kids School』は、全国各地の教室で受講できますが、
お近くに教室がない方や、コロナ禍で、教室に通いたく無い人は、日本全国、オンライン受講もできるようになりました。
オンライン受講の無料体験の詳細は、こちらからご覧いただけます。